うっかり返済忘れはNG!遅延損害金とは
はじめに
カードローンを利用してお金を頻繁に借りれているという方の中には、返済期日をうっかりと忘れてしまい返済が遅れてしまった経験がある方もいるかもしれません。「数日程度の返済遅れなら大丈夫大丈夫」と考えている方もいるかと思いますが、返済期日を過ぎた場合には、本来の利息とは異なる遅延損害金という特殊な利息が適用されるため注意が必要です。今回は、そんな返済忘れ等で発生する遅延損害金について詳しくご紹介していきます。
遅延損害金は損害賠償の1種
「そもそも遅延損害金って何?」という方も多いかと思いますが、遅延損害金とは果たすべき債務の返済を怠ったことに対する損害賠償です。本来、損害賠償というのは個別の事情等を判断して賠償額を決定する必要がありますが、何万件にも及ぶ滞納に対して個別に賠償額を計算することはとても手間が掛かり、カードローン会社・遅延した借入者ともに不都合が大きいため、一律に遅延損害金という制度を設けているわけです。
遅延損害金はいくら請求されるの?
では、実際に返済を忘れてしまった場合、いくらの遅延損害金が請求されるのでしょうか。これは、個々の借入額や設定されていた金利によって異なります。ただし、無制限に遅延損害金を設定できるとすると、理不尽な高額請求がなされてしまう可能性もあるため、それを抑止する目的で利息制限法という法律に規定があります。
具体的には、本来の契約の金利に対して1.46倍を掛けた額を上限として遅延損害金が発生します。例えば、年率が20%の借入を行ったとした場合、20%×1.46=29.2%の利息が遅延損害金となるわけです。
おわりに
上記でもみてきたように遅延損害金が発生してしまうと、本来返済すべきだった利息よりもかなり大きい利息を返済しなければならなくなります。そのため、返済期日にはしっかりと覚えておくようにすることが大切ですし、もし返済期日までに返済が難しいという場合には、放置せず直ちに借り入れた金融機関に連絡をして、今後の相談をするようにしましょう。